scene 03

北欧家具のために。
幸せをくれる、
“足ししろ”の美意識

introduction

ルイスポールセンのテーブルランプや、ボーエ・モーエンセンの椅子――北欧の家具や照明が美しく映える店舗兼住居から、かずきさん・ゆいさんご夫婦の美意識とセンスが伺えます。「家づくりは、アートやファッションを愛でるのと同じ」そう語るふたりが選んだのは、こだわりのインテリアを引き立てる、ウォームグレーのキッチンでした。

北欧家具との出会いから。
“ノイズレス”をテーマにした家づくり

アイランドのシンク越しに見るウォームグレーのキッチンとサンドオークの吊戸棚

結婚を機に、将来のことを話し合うようになったというふたり。妻のゆいさんは、アイリストとしてこれまで神戸へ通勤していましたが、子どもができた時のことを考え、家で働ける環境を整えたいと思っていました。
「いつかは家を建てたいと思っていたこともあり、だったら店舗兼住宅という選択があると思ったんです」
そう語るのは、夫のかずきさん。ふたりの共通の趣味である、ファッションやアート、カフェ巡りなども、「好きになったらとことんハマってしまう性格」で、今回の家づくりをきっかけに興味を持ったのが、北欧家具の世界でした。
気づけばその魅力にすっかりのめり込み、お気に入りの家具や照明と出会うたび、膨らんでいったのが、北欧家具を中心とした家のイメージ。
「いい家具と照明を引き立たせたい。だからベースとなる空間はできるだけ余計なものを削ぎ落とし “ノイズレス”な空間をつくりたいと考えました」

ウォームグレーのキッチンと丸テーブルのダイニングの全景

馴染んで引き立てる、
ウォームグレーのキッチン

工務店の紹介がきっかけで知ったのが、GRAFTEKT。すっきりしたデザインと高級感に「これしかない」と思ったそう。
「ノイズレスなところが、僕たちの家づくりの考え方にぴったりだと感じました」
カラー選びは、悩みに悩んだと、かずきさん。最初に惹かれたのは、重厚感のあるメルクリオやフォルテベトンでした。しかし、家づくりが進むにつれ、視点が変化していったといいます。
「単体の存在感より、空間全体の見え方を考えるようになって。主役である家具と照明を引き立たせるには、キッチンは主張しすぎない方がいいのかもしれないと思い直したんです」
一方、ゆいさんは海外でよく見るような、真っ白でノーブルなキッチンへの憧れもありました。そんなふたりの想いを重ねて選んだカラーが、ウォームグレー。白に限りなく近いけれど、少しあたたかみのある色は、主張しすぎることなく空間に馴染み、この家の心地いい空気そのものをつくっています。

ウォームグレーに合わせた色を選んだ冷蔵庫

冷蔵庫もウォームグレーにあわせた色に。サイズもぴったりあわせ、ノイズレスになるよう意識しました

使いやすさの虜。
デュエ アイランドで
縦長リビングもすっきり

鍋を収めたキッチンの引き出しを開けるところ

レイアウトはデュエ アイランド一択だったとかずきさん。
「最初に提案されたのは袖壁付けのペニンシュラでしたが、縦長のリビングをできるだけすっきりと広く見せるためにも、見通しを遮らず、床の見える面積を広く取りたかったんです」
ゆいさんは、その使い勝手の良さにすっかり虜になったといいます。
「コンロ側とシンク側、ふたりで立っても動線に余裕があり、さらに作業台の向かい側にも立てる。三方向から使えるのがすごく便利です」
仕切りのないシンプルな収納のつくりも、お気に入りのポイント。実際に住んでみないと使用用途はわからないもの。自由にアレンジできるのがいいといいます。
「マニアックかもしれませんが、GRAFTEKTのキャビネットの美しさも惹かれたポイントでした。サイドもしっかり厚みがあって、高級感があるんです」

シンク下に納めた黒いゴミ箱と米袋

シンク下には、ゴミ箱やお米などを収納しています

インテリアをファッションのように。
バランスと遊び心

バックカウンターに並ぶ黒と白の家電

家電は、シルバー、黒、白で統一。差し色のようなアクセントになっています

空間にあたたかみを添えているのが、カップボードの上扉に使用したサンドオークです。「全部をウォームグレーで統一しても良かったのですが、それだと無機質になりすぎてしまうと思って。床の無垢材との調和を意識しながらも、少し遊びを入れたいと思いました」
さらに、レンジフードや引き出しの取手、ダイニングテーブルの脚にはシルバーを使い、アクセントに。空間を引き締めるのが、ダイニングチェアや、家電、パネル収納の取手部分に生かした黒です。
そうした色使いのセンスやバランス感覚は、どこからきているのでしょうか。
「僕はずっとファッションが好きなので、普段のコーディネートも、全体を見ながら共通点を持たせ、足し引きしながらバランスを取っていくということを意識しているんです。そう思うと、インテリアも同じ感覚なのかもしれません」

こだわりの家具が生み出す心地よさ。細部に宿る美意識

その感性は、ダイニングの家具選びにも自然と表れています。直径120cmの丸テーブルは、西宮の家具店「TIMELESS」に制作を依頼したオリジナル。椅子2脚も一緒にオーダーしたそう。残りの2脚は、北欧家具の名品として知られるボーエ・モーエンセンのJ39。あえてバラバラにして抜け感を出しながらも、ペーパーコードや藤張りなど、素材感を揃えることで、全体がしっくりと馴染んでいます。

丸テーブルを4脚の椅子が囲むダイニング

バラバラにオーダーしたチェアたちは、素材感を揃えることで不思議とひとつの空気をまとっています

ダイニングに吊るした白いペンダントランプ

ダイニングの頭上に灯るのは、デンマークの照明ブランド・リーファのペンダントランプ。「この照明には、絶対丸テーブルが似合うと思ったんです」とかずきさん

座り心地はもちろんのこと、アームレスを選び、テーブルにすっきりと収まるようにしたのも大切なこだわりです。この空間が心地よく見えるのは、そんな小さな計算が随所に宿っているからかもしれません。
そんな北欧家具をより魅力的に見せているのが、この家のもう一つの主役でもある、照明です。キッチンのダウンライトはあえて2つに絞り、ペンダントランプやテーブルランプ、フロアランプを置く前提で照明計画を組み立てたといいます。

キッチンの水栓越しに見えるダイニングのふたり
アイランドシンクでレモンを洗う手元

“足ししろ”があるから美しい。日々に幸せを感じて

これから好きなものを足していくための余白、“足ししろ”を残しておくこと。それがこの家の余白を生み、ふたりの好きなものを、より美しく輝かせています。参考にしたのは、美術館やギャラリーの空間づくりです。
「主役である作品をどう見せているのか、美術館へ行くと、どうしても建物や内装が気になってしまいます」と、かずきさん。
この家でも主役となる北欧家具を美しく見せるための工夫が、あちこちに見てとれます。例えば、吹き抜け階段の手すり。存在感のある黒いアイアンや、横に銅線が走るタイプは避けて、ノイズレスなデザインを選びました。また、ルイスポールセンのブラケットも、あえてホワイトに。壁に馴染ませることで、今後壁に何かを飾った際にも、作品が映えるように意識しました。

ふたりの日常に自然に溶け込む、北欧家具や照明、アート。それを眺めながら、ゆいさんは、「好きなものに囲まれて生活するって、すごく幸せ」と、微笑みます。

そのセンスを仕事場にも。暮らしとつながる店舗空間

そんな暮らしが、仕事ともゆるやかに寄り添う家。それもまた、ゆいさんが抱いてきた夢のかたちでした。

住居と横並びに建てられたゆいさんのサロンは、住居スペースはつながりながらも、廊下とホールを挟んでセパレートされているため、お客様が生活感を感じることはありません。
「施術の合間の空き時間には、自宅に戻って家事をしたり、夕食の準備をしたり。時間を有効活用できるようになりました」

サロンの落ち着いた空気をつくり出すのが、北欧家具や照明、それに合わせたオーダーメイドのチェストや施術用ソファ。また、自然光の差し込む窓にもこだわり、新婚旅行で訪れた際に感動したという、スイスのチューリヒ美術館の建築をイメージしています。オープンからまだ2ヶ月ですが、センスのいい空間に惹かれてやって来るお客様も多いとか。
「コーヒーも心地いい場所で飲むとより美味しく感じますよね。お客様にもその感覚を味わってほしくて。ただきれいになるだけじゃなく、この空間だからこそ整う幸せも感じてほしいんです」

サロンの縦長窓のロールスクリーンを下ろすところ

チューリヒ美術館で心を奪われた窓の造りを、サロンの窓に取り入れて。美への眼差しが、この家の細部まで行き届いています

育ち、広がっていく、
ふたりの夢とこれから

夢だったサロンと、理想のキッチン。リビングには、丁寧に選び重ねた、北欧家具と照明。好きなものに囲まれたこの家で、ふたりの暮らしは日々豊かに育っています。
特にキッチンは、料理好きなふたりの共通の居場所になっているようです。
「以前の賃貸では、料理をするときにしかキッチンに立ちませんでしたが、今は、ここにいることが自然と多くなった気がします。自然と顔を合わせる機会も増え、ふたりの会話も増えました」と、かずきさん。

先日のゆいさんの誕生日には、自分がシェフとなってディナーコースを振る舞ったそう。
「カルパッチョやイチジクのカプレーゼ。メインには、ステーキを焼きました。お品書きまで用意して、ちょっといい食器も買って。キッチンがレストランになったようで、すごく楽しかったですよ」
ゆいさんも、「ずっと憧れていた夢が一つ叶いました」と、笑います。美しい照明が照らし出す楽しい時間は、きっと何よりの思い出になったことでしょう。
まだまだ“足ししろ”のあるこの家で、ふたりの“これから”の暮らしが、少しずつ育ち、広がっていきます。

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Concept

GRAFTEKT scene

キッチンと過ごす 日々の風景

「GRAFTEKT scene」

GRAFTEKT(グラフテクト)のキッチンを実際に使う方々の声を通して、日々の使い心地や佇まいを見つめながら、暮らしの中に育つ魅力を丁寧にたどります。

Brand outline

GRAFTEKT

グラフテクト

キッチン・カップボード・取付費を含めた11種のレイアウトがワンプライス。家具のようなキッチンで心地よい空間をご提案します。50年の歴史をもつオーダーキッチンブランド キッチンハウスのセカンドラインです。